人気ブログランキング | 話題のタグを見る


暮らす事、食べる事を大切にすることは家族を友人を大切にすること。インスタグラム@granden25


by grandeN

インスタグラム、HP、お問い合わせ

インスタグラム

ホームページ

ESSEオンライン コラム

FRANCE365 コラム連載

お問い合わせはこちら
*季節ごとの自宅サロンのお知らせは、ご希望の方にメールにてお送りしています。お知らせメーリングリストに登録ご希望の方はお問い合わせからどうぞ。

カテゴリ

Livre 本
Tables & Deco テーブル
Cuisine  美味しいもの
Voyages  旅行
Maison 家
Les enfants 子供達
Quotidien 毎日
Francais フランス語
Table de N  サロン
A propos プロフィール

以前の記事

2024年 03月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 09月
2023年 08月
more...

ライフログ


フランス流しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす (講談社の実用BOOK) [PR]


Mon Salon No.01: スクールとサロン運営とセンス磨きのためのスタイルMOOK (SEIBUNDO Mook) [PR]


鍋ひとつでできる お手軽フレンチ [PR]

最新のコメント

初夢にエッフェル塔&凱旋..
by きょんちゃん at 16:03
そうなんですね。とてもわ..
by grandeN at 18:54
我が家の娘も、海を渡って..
by aochako_m70 at 07:19

フォロー中のブログ

パリときどきバブー  f...
一日一膳
いつものパリ
Suite in Style
木洩れ日の森から
ふらんす物語*とうきょう物語
ゆうゆう時間
musashino diary
幸せのテーブル*mais...
テーブルの真ん中
八ヶ岳南麓週末日記+α
うつわshizenブログ
千鳥Blog
長峰菜穂子ブログ
Bienvenue en...
Atelier Junko
Yoko Maruyam...
Cozyで楽しい暮らしに...
かるぺ・でぃえむ
2人でお茶を
The other side
日々の暮らし
てぶくろ
おうちでテリーヌ via...
Rose ancient...
la maison de...
keiko's pari...
気ままな日々綴り
パリ流ダイアリー(Pet...
morille et p...
海空土
Beautiful Ga...
RELISH ~日々を愉...
わたしいろ
ricaro journal
秋田のテーブル、秋田のごはん
MY Dear LIFE
スタジオ かるぺ・でぃえむ

外部リンク

ブログジャンル

家族生活
料理家

画像一覧

【18世紀後半のフランス式サービスのテーブルからわかること】

オンラインのフランス食卓史講座もあと1回を残すのみになりました。
最終回は19世紀後半から現在まで。

前回はフランス革命後のアンピール様式、そして王政復古までのフランスの社会の動きとそれに伴って生まれて来た食文化やおもてなしの文化についてでした。

フランスの歴史というと「マリーアントワネットとフランス革命」をクライマックスに感じる方も多いかと思います。でも、現在につながる一般人の食文化という観点から見ると、歴史の中でとても大切なのがこの19世紀なのです。私は昔から19世紀が気になって、フランスの19世紀の食文化の本をたくさん集めて読んでいます。

夫の父母が住んでいる街にも、パリにも食に関する本ばかりを集めた「Librairie Gourmande」(食いしん坊の本屋)というのがあって、そんな本屋さんに立ち寄った日には、長時間滞在して、最後はカバンをパンパンにして出て来ます。食文化、食卓史、地方料理、レシピ本はもちろん、食卓や料理がたくさん出てくる小説やエッセイに囲まれる幸せな時間です。今年はそんな時間を持てないのが寂しいです。

【18世紀後半のフランス式サービスのテーブルからわかること】_d0170823_05574391.jpg

これは去年の夏訪れたルーアンにある陶磁器美術館にあったテーブルコーディネート。
何も考えずに眺めるなら、ブルー&ホワイトのルーアン焼きが飾られている爽やかなテーブル、という印象です。

でもフランス食卓史に興味があって色々と調べたことのある人なら、このテーブルコーディネートがいつぐらいの時代のもので(何世紀の前半か後半か)、どんなシチュエーションで、何を食べるテーブルだったか、名探偵のように読み解けるのです。

それを読み解いて、その時代のテーブルにつく人々を想像するのが楽しいなんて、フランス食文化『オタク』です。が、そう思われることに誇りさえ感じます。

でも、それを知ることによって今私たちが高級なフランス料理店に行った時にどうしてこうなのか?と思うようなことが理解できたり、現在マナーとして通用していることがどこからくるのかわかります。つまり本の中の物語のように見える、歴史の端っこに自分がいることが確認できます。

答えだけ言えば、このテーブルは18世紀後半のごく親しい間柄の人を招いたデザートのテーブルです。この結論にたどりつくにはテーブルと周りの装飾に現れているいくつもの「証拠」を検証するのです。

美しいテーブルコーディネート をするだけではなくて、食事によって集うことが昔からどんな意味を持っているか、今の私たちの暮らしと食文化にどんな影響を与えているのか、そんなことを考えるのが楽しくて勉強を続けています。

6月から5回シリーズで続けてきたフランス食卓史&食文化講座、またぜひ開催したいと思っています。


【18世紀後半のフランス式サービスのテーブルからわかること】_d0170823_09022064.gif



にほんブログ村 料理ブログ テーブルコーディネートへ
にほんブログ村

人気ブログランキング

________ 私の本です  _________
【18世紀後半のフランス式サービスのテーブルからわかること】_d0170823_09372487.jpg
フランスから学んだ、暮らしの工夫と楽しみ方を綴っています。

by grandeN | 2020-07-19 06:44 | Tables & Deco テーブル | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。